電子車検証閲覧アプリ、インストールのすすめ

電子車検証閲覧アプリ、インストールのすすめ 自動車全般

2023年1月から車検証が電子車検証に変わり(軽自動車は2024年1月からの予定)、廃車で入庫する車両も電子車検証が多くなってきました。この記事では、「電子車検証閲覧アプリ」のインストールを勧める理由についてお伝えします。

電子車検証は、閲覧アプリの使用が前提になっています

電子車検証には、車両の基本情報だけが記載されています。全て確認するには「電子車検証閲覧アプリ」を使用が必須になります。

電子車検証に書かれている内容は、年式や車両の大きさ・重さなど変わることが無い事項だけ書かれています。所有者・使用者・検査の有効期間など変更になることがある内容は、電子車検証に埋め込まれているICチップに記録され、内容を確認するには「電子車検証閲覧アプリ」でICチップを読み込むと表示されるようになっています。

現在は、電子車検証発行時や更新時にICタグの内容も含めたすべての車検証情報が記載された「自動車検査証記録事項」を発行していますが、電子車検証及び車検証閲覧アプリが普及するまでのしばらくの間(最低2年)だけの対応でいずれは無くなる予定です。

閲覧アプリがないと困ること

今後は「電子車検証閲覧アプリ」がないと困ることがあります。

  • 車検の有効期間がわからない・・・次回に車検がいつなのか確認できなくなりました。うっかり車検切れの車を運転してしまうと違反点数は6点、30日の免停、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。車検切れと自賠責保険切れを同時に起こしていた場合、違反点数は6点、免停90日、1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金が科されます。
  • 自動車保険の申し込みができない・・・自動車保険の契約には、電子車検証に記載されていない情報も必要です。確認できないと保険の契約ができません。
  • 廃車買取専門店(株)旭商会で引き取りを断られることも・・・旭商会では所有者の承諾がない廃車の引き取りはできません。事前に所有者の確認をしないで、引き取り当日に他人名義や所有権留保になっていることがわかった場合は引き取りをお断りします。(キャンセル料を請求することもあります)また、転居をしていたり車検の満了日を誤っていると、必要書類や買取価格が変わります。

閲覧アプリがあると便利なことも

次は「電子車検証閲覧アプリ」にご自分の車を登録するメリットをお伝えします。

  • 登録した車がリコールになって約1年以上経過すると通知が届く・・・アプリに登録した車がリコールの届出がされから未改修のまま約1年以上経過すると通知が届きます。リコールは事故につながる不具合に対して行われるものなので、対象になったら速やかに回収・無償修理をする必要があります、未改修のまま放置すると車検が通らなくなります。ちなみに2023年11月1日から11月25日の間に約138万9000台がリコールの対象になっています。
  • 車検証有効期間をお知らせするプッシュ通知が届く・・・読み取った電子車検証の車両に対してプッシュ通知の設定を行うと、有効期間の満了する日の事前に通知を受け取ることができます。通知は60日前・30日前・1日後の3回届きます。
  • いつでも車の情報が閲覧できる・・・アプリで読み取った車両の情報は、保存ができるので必要なときにいつでも確認することができます。

「電子車検証閲覧アプリ」をインストールしましょう

「電子車検証閲覧アプリ」は今すぐ必要になるわけではありませんがとても便利なものなので、この機会にアプリのインストールをお勧めします。

国土交通省 「電子車検証特設サイト」

アプリのインストールはこちらから

(2023年11月25日公開、作成:三浦敏和)

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