若者の車離れは本当?

自動車全般

自動車保有台数は年々増加しています

日本では、自動車保有台数は統計で確認できる昭和41年から令和4年まで年々増加しています。統計によると、2022年末時点で、乗用車は約6,200万台、貨物車は約1,450万台など、合計で約8,200万台の自動車が保有されていました。

自動車保有台数の増加には、いくつかの要因が考えられます。例えば、人口増加や経済成長に伴う所得水準の向上、交通インフラの整備や物流の増加、自動車の多様化や性能向上などが挙げられます。

自動車保有台数推移表(令和4年)

しかし、自動車保有台数の伸び率は、鈍化傾向にあり貨物車は平成3年をピークに減少、乗用車は微増はしていますが近年は横ばい近い状況です(令和4年に減少していますが感染症と半導体不足による生産ラインの稼働率低下が影響していると思われます)。

今後の日本の自動車保有台数の展望としては、以下のようなシナリオが考えられます。

  • 自動車保有台数は現状維持または微増となる。人口減少や高齢化による需要減少や環境意識の高まりにより、自動車保有台数の増加は抑制される。しかし、地方や農村部では自動車への依存度が高く、公共交通機関や代替手段が不十分なため、自動車保有台数の減少は見込めない。
  • 自動車保有台数は大幅に減少する。人口減少に加えて、環境問題や社会問題への対策として、政府や自治体が自動車利用を抑制する政策や規制を強化する。また、公共交通機関や自転車などの利用を促進する施策やインセンティブを提供する。さらに、電気自動車や水素自動車などのクリーンエネルギーを利用した自動車への移行が進む。
  • 自動車保有台数は大幅に増加する。経済成長や所得水準の向上により、自動車への需要が高まる。また、新型コロナウイルス感染症への不安から、公共交通機関を避けて自家用車を利用する人が増える。さらに、自動運転技術などの革新的な技術が普及し、高齢者でも安全に運転できて、自動車利用の便利さや魅力が高まる。

以上のように、日本の自動車保有台数は様々な要因によって変化する可能性があります。

若者の車離れ

運転免許証の保有者数は、令和4年で約8,184万人です。平成30年をピークに減少傾向にあります。ただ、人口の減少は平成22年頃から始まっているので保有率の低下が原因ではないように思います。

若者の車離れが話題になりますが本当でしょうか。

統計でみると、免許保有者数は減少していますが、人口の減少数を考慮すると保有率はあまり変化がないようです、大学進学率の向上や晩婚化など社会的な要因で免許の取得年齢が遅くなっているので車離れと感じたのかも、年齢が30代になると保有率は90%を超えています。

運転免許統計(令和4年版)

年齢別自動車保有割合の表を掲載しているサイトがあります、データーの出典元を確認することができなかったのでこのページでは紹介しませんが、2018年と2023年を比較すると29歳以下の保有割合が低下しているとなっています。ただ、30代は大きな変化はないので、高学歴化や晩婚化で所有開始年齢が遅れている可能性やレンタカーやシェアリングなど使用はするが所有はしない選択肢も増えているので、もう少し長期間データーを比較しないと車離れと決定するのは早いかもしれません。

(2023年5月19日公開、作成:三浦敏和)

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