若者の自動車離れや高齢者の交通事故など、自動車に関係するニュースを目にする機会は多くあります。
では実際に、奈良県では自動車の台数や運転免許を持つ人、交通事故の件数はどのように変化しているのでしょうか。
奈良県警察本部が公表している最新の「令和7年 交通年鑑」をもとに、奈良県の自動車事情を見てみます。
奈良県の自動車保有台数
奈良県の自動車保有台数は、2025年で816,024台となっています。
2016年の812,576台と比べると、10年間で3,448台増加しています。
年によって多少の増減はありますが、全体としてはおよそ81万台前後で横ばいに推移していることが分かります。

注記:奈良県警察本部「令和7年 交通年鑑」の「自動車」欄を使用しています。
自動車には大型自動車・中型自動車・準中型自動車・普通自動車・大型特殊自動車・小型特殊自動車が含まれます。
小型特殊自動車を除く自動車は各年12月末現在、小型特殊自動車は各年7月1日現在の数値です。
出典:奈良県警察本部「令和7年 交通年鑑」
| 年 | 自動車保有台数 |
|---|---|
| 2016年 | 812,576台 |
| 2017年 | 813,606台 |
| 2018年 | 813,405台 |
| 2019年 | 814,025台 |
| 2020年 | 813,878台 |
| 2021年 | 807,845台 |
| 2022年 | 813,551台 |
| 2023年 | 808,538台 |
| 2024年 | 808,699台 |
| 2025年 | 816,024台 |
奈良県では人口が減少している一方、自動車の保有台数そのものは大きく減少していません。
2016年から2025年までを見ると、増減を繰り返しながらもほぼ同じ水準を維持しており、自動車が生活に欠かせない地域が多い奈良県の特徴が表れていると考えられます。
奈良県の運転免許保有者数
奈良県の運転免許保有者数は、2025年末現在で856,834人です。
2016年には898,631人でしたので、10年間で41,797人減少しています。

注記:運転免許保有者数は各年末現在の数値です。
出典:奈良県警察本部「令和7年 交通年鑑」
| 年 | 運転免許保有者数 |
|---|---|
| 2016年 | 898,631人 |
| 2017年 | 894,885人 |
| 2018年 | 890,392人 |
| 2019年 | 884,082人 |
| 2020年 | 877,780人 |
| 2021年 | 873,115人 |
| 2022年 | 869,312人 |
| 2023年 | 866,382人 |
| 2024年 | 862,286人 |
| 2025年 | 856,834人 |
自動車保有台数がほぼ横ばいで推移しているのに対し、運転免許保有者数は毎年減少しています。
2016年から2025年までの減少率は約4.7%となっており、「車の台数はあまり減っていないものの、免許を持つ人は減っている」という変化が見られます。
また、2025年の65歳以上の免許保有者は242,831人で、免許保有者全体の約28%を占めています。
奈良県の交通事故発生状況
2025年に奈良県内で発生した人身事故は2,644件でした。
交通事故による死者数は25人、負傷者数は3,205人となっています。
2024年と比較すると、人身事故は194件増加、死者数は2人増加、負傷者数は258人増加しました。

注記:交通事故件数は人身事故件数です。
出典:奈良県警察本部「令和7年 交通年鑑」
| 年 | 人身事故件数 | 死者数 | 負傷者数 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 2,937件 | 39人 | 3,556人 |
| 2022年 | 2,603件 | 29人 | 3,092人 |
| 2023年 | 2,600件 | 26人 | 3,165人 |
| 2024年 | 2,450件 | 23人 | 2,947人 |
| 2025年 | 2,644件 | 25人 | 3,205人 |
2021年以降を見ると、人身事故件数は2024年まで減少していましたが、2025年は増加に転じました。
ただし、より長期的に見ると奈良県の交通事故は大きく減少しています。
2025年の交通事故死者数25人は、戦後の統計が残る1947年以降で過去2番目に少ない水準となっています。
2025年の交通事故の特徴
2025年に奈良県内で交通事故により亡くなった25人のうち、65歳以上は13人でした。
交通事故死者全体に占める65歳以上の割合は52.0%となり、半数を超えています。
また、2025年に発生した2,644件の人身事故のうち、高齢者が関係する事故は1,088件で、全体の約41%を占めています。
交通事故全体は長期的には減少しているものの、高齢者が関係する交通事故への対策は引き続き重要な課題となっています。
出典:奈良県警察本部「令和7年 交通年鑑」「高齢者の交通事故発生状況について」
まとめ
最新の統計を見ると、奈良県の自動車保有台数は約81万台で、2016年以降は大きく増減せず、ほぼ横ばいで推移しています。
一方、運転免許保有者数は減少が続いており、2016年の約89万9千人から2025年には約85万7千人となりました。
交通事故については長期的には大幅に減少しているものの、2025年は前年と比べて人身事故件数・死者数・負傷者数がいずれも増加しました。
また、交通事故死者の半数以上を65歳以上が占めていることから、今後は免許保有者数の減少と高齢化が、奈良県の自動車事情を考えるうえで重要なポイントになりそうです。
「自動車の保有台数はほとんど減っていない一方で、免許を持つ人は減少している」という点も、奈良県の自動車事情を見るうえで興味深い変化です。
参考資料
奈良県警察本部「交通事故日報・交通年鑑」
奈良県警察本部「令和7年 交通年鑑」(PDF)
奈良県警察本部「高齢者の交通事故発生状況について」(PDF)
(2023年10月23日公開、2026年9月26日更新 作成:三浦敏和)



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