交通事故多発地点 大阪府編

自動車全般

事故が多い交差点と運転時の注意ポイント

大阪府内を車で走っていると、片側だけでも複数の車線がある大きな交差点や、高速道路の高架下、右折・左折レーンが複数ある場所が数多くあります。

さらに大阪市内では、自動車だけでなく、自転車や歩行者も非常に多く通行します。

では、実際に交通事故が多く発生しているのは、どのような交差点なのでしょうか。

一般社団法人 日本損害保険協会が公開している「全国交通事故多発交差点マップ」によると、2025年に大阪府内で発生した人身事故25,056件のうち、交差点および交差点付近で発生した事故は17,574件でした。

割合にすると、大阪府内の人身事故のおよそ70%が交差点やその周辺で発生していることになります。

今回は2025年の人身事故データをもとに、大阪府で事故件数が多かった交差点を紹介します。

旭商会ブログでは、単にランキングを紹介するだけでなく、道路構造や事故の起こり方から「大阪を運転するとき何に注意したいか」を、引取で大阪府内を走る立場からも考えてみます。

2025年 大阪府の交通事故多発交差点

順位交差点人身事故件数
1位谷町4丁目交差点17件
2位東天満交差点14件
3位西本町交差点13件
3位農人橋交差点13件
3位阿倍野区役所前交差点13件

※一般社団法人 日本損害保険協会「全国交通事故多発交差点マップ(2025年データ準拠)」による。ここでいう事故件数は人身事故の件数です。

なお、谷町4丁目交差点の17件は2025年の全国ランキングでもワースト4位、東天満交差点の14件は全国ワースト5に入っています。

事故多発交差点5か所を地図で確認

今回の5地点は、すべて大阪市内です。

中央区に谷町4丁目・農人橋、北区に東天満、西区に西本町、阿倍野区に阿倍野区役所前交差点があります。

5地点をGoogleマイマップにまとめると、大阪市中心部の交通量が多い幹線道路や、高架道路周辺に事故多発地点が集まっていることが分かりやすくなります。

※地図上の位置は各交差点のおおよその場所を示しています。実際に通行する際は、現地の道路標識・信号・交通規制に従ってください。

ここからは、それぞれの交差点について、事故の特徴や道路構造、実際に運転するときに意識したいポイントを見ていきます。

1位 谷町4丁目交差点|17件

2025年に大阪府で最も人身事故が多かったのが、大阪市中央区の谷町4丁目交差点です。

主道路・従道路ともに車線数が多い四差路で、高速道路などの橋脚があり、自動車だけでなく自転車や歩行者も終日多く通行します。

2025年には17件の人身事故が発生しました。

事故の内訳では、右折車と直進車の事故が6件、追突事故が5件と、この2種類だけで11件を占めています。

赤信号を直進可能な矢印信号と見誤って進行した車と対向右折車が衝突する事故や、脇見による追突事故などが発生しています。

引取担当からアドバイス|「いつもの信号」と思い込まない

大阪市内の大きな交差点では、通常の青・黄・赤信号だけでなく、右折や直進の矢印信号が使われている場所があります。

慣れた道ほど「いつものタイミング」で進みたくなりますが、前の車ではなく、自分が見るべき信号を毎回確認することが大切です。

また、高架下では視界が複雑になります。引取車のような少し大きな車両では特に、対向車や隣車線を早めに確認するようにしています。

ここを通るときの注意ポイント

  • 矢印信号を含め、自分の進行方向の信号を確認する
  • 右折時は対向直進車の動きを最後まで見る
  • 前車との車間距離を十分に取る
  • 高架橋の橋脚による死角を意識する

2位 東天満交差点|14件

2位は大阪市北区の東天満交差点です。

主道路・従道路ともに車線数が多く、自動車は終日渋滞し、自転車や歩行者も多い大型交差点です。

2025年には14件の人身事故が発生し、うち1件が重傷事故でした。

特に目立つのが左折時の事故6件です。

右折・左折時に横断歩道を通行している自転車を見落とした事故が多く発生しています。

引取担当からアドバイス|前の車が曲がれても、自分も安全とは限らない

交差点で前の車が左折すると、そのまま続いて曲がりたくなることがあります。

しかし、前車が通過した直後に自転車や歩行者が横断歩道へ入ってくることがあります。

前の車が行ったから大丈夫、ではなく、自分の目でも左右を確認する。

特に大阪市内は自転車の通行量が多いため、左折時には車の左後方から来る自転車を意識しておきたいところです。

ここを通るときの注意ポイント

  • 左折時は左後方の自転車を確認する
  • 前車に続いて曲がるときも横断歩道を再確認する
  • 歩行者がいなくても自転車が来ていないか確認する
  • 焦らず低速で右左折する

3位 西本町交差点|13件

3位の一つが大阪市西区の西本町交差点です。

主道路・従道路ともに車線数の多い四差路で、高速道路などの橋脚があります。自動車の交通量も多い一方、自転車や歩行者も終日多い場所です。

2025年には13件の人身事故が発生し、うち重傷事故が4件でした。

事故類型では、右折時の事故が目立っています。

特に北行き一方通行の道路から東へ右折するとき、横断歩道を通行する自転車を見落とす事故が多く発生しています。

引取担当からアドバイス|対向車がいなくても安心しない

右折時、対向車がいないと「今ならすぐ曲がれる」と思いがちです。

しかし対向車がいないからこそ、そのまま勢いよく曲がり、横断歩道の自転車を見落とすことがあります。

対向車の確認が終わったら、次は曲がった先の横断歩道を見る。

この二段階の確認を意識したい交差点です。

ここを通るときの注意ポイント

  • 右折時は横断歩道の自転車・歩行者を確認する
  • 対向車がいなくても速度を上げて曲がらない
  • 高架下の死角を意識する
  • 周囲の車線から来る車にも注意する

3位 農人橋交差点|13件

同じく13件で3位となったのが、大阪市中央区の農人橋交差点です。

高速道路の高架下にある四差路で、主道路・従道路とも車線数が多く、一方通行や右左折禁止などの交通規制もあります。

2025年には13件の人身事故が発生し、うち重傷事故が2件でした。

右折車と直進車の事故が5件発生しているほか、交差点内で側道へ進路変更した際の接触事故なども発生しています。

引取担当からアドバイス|高架下では「横」を見る

高架下の交差点では橋脚によって見通しが悪くなるだけでなく、本線・側道・複数車線などで車の流れが複雑になります。

ミラーだけでは死角に入っている車を見落とすこともあります。

車線変更するときは、ミラーを見るだけでなく、最後に目視で横を確認することが重要です。

ここを通るときの注意ポイント

  • 右折時は対向車を十分に確認する
  • 高架橋の橋脚による死角を意識する
  • 側道へ移るときは目視でも安全確認する
  • 交差点内で急な進路変更をしない

3位 阿倍野区役所前交差点|13件

もう一つの3位が、大阪市阿倍野区の阿倍野区役所前交差点です。

主道路の車線数が多い四差路で、自動車は終日渋滞し、自転車や歩行者も多く通行します。

2025年には13件の人身事故が発生し、うち1件が重傷事故でした。

特に目立つのが左折時の事故6件です。

右左折時に横断歩道を進行している自転車を見落とした事故が発生しています。

引取担当からアドバイス|大阪市内では自転車を「車両」として見る

歩行者はゆっくり動きますが、自転車は思っている以上の速さで横断歩道付近へ近づいてきます。

「さっきはいなかった」自転車が、左折を始めたときには横にいることもあります。

右左折するときは歩行者だけでなく、後方から近づいてくる自転車を一台の車両として意識することが大切です。

ここを通るときの注意ポイント

  • 左折前に左後方を確認する
  • 横断歩道へ近づく自転車の速度を意識する
  • 前車が曲がっても自分でも安全確認する
  • 右左折時は十分に速度を落とす

5地点を比べて見えてきた「大阪の交差点事故」3つの特徴

今回の5地点をまとめて見ると、大阪府編では他の地域以上に大都市ならではの道路環境が事故に関係していることが見えてきます。

① 車線数が多く、一度に見るものが多い

今回の5地点はいずれも大阪市内の大きな交差点です。

複数車線、右折レーン、側道、矢印信号など、ドライバーが短時間に判断しなければならない情報が多くなります。

② 自転車との事故に特に注意

東天満、西本町、阿倍野区役所前などでは、右左折時に自転車を見落とした事故が目立ちます。

大阪市内を走るときは、歩行者だけでなく自転車の動きを常に意識する必要があります。

③ 高架下では死角と車線変更に注意

谷町4丁目や農人橋、西本町など、高速道路の高架や橋脚がある交差点が上位に入っています。

橋脚による死角に加え、本線と側道が分かれる場所では車線変更も増えるため、ミラーと目視の両方で確認する必要があります。

大阪府は「交差点事故の割合」がかなり高い

今回までに調べた4府県を比べると、交差点・交差点付近で発生した人身事故の割合には違いがあります。

地域交差点事故の割合今回見えた特徴
京都府約65%変則交差点・観光交通・都市部への集中
滋賀県約56%県内各地に分散・道路環境ごとに事故傾向が違う
奈良県約64%複数車線・右左折・高架による死角
大阪府約70%多車線・自転車・高架下・都市交通の集中

4府県を比べると、大阪府では交差点周辺で発生する事故の割合が特に高くなっています。

車、人、自転車が大量に行き交う大阪市内では、交差点での安全確認がより重要だといえそうです。

事故多発地点は対策によって変わります

今回のランキングに、2024年に上位だった谷町9丁目、安井町、流町1丁目などが入っていないことにも注目したいところです。

大阪府警では、事故が多かった交差点について、巻き込み注意表示、追突注意看板、植栽の剪定、信号運用の変更など、それぞれの事故原因に応じた対策を進めています。

事故多発交差点の情報は、「この場所は危険」と決めつけるためのものではありません。

事故の原因を知り、道路側とドライバー側の両方で対策することで、事故を減らしていくための資料として見ることが大切です。

大阪を走るときは「一つ先」を見る

今回の事故内容を見ていると、大阪市内の大きな交差点では、自分の車のすぐ前だけを見ていては足りないことが分かります。

前車のさらに前を見る。左折する前に左後方を見る。右折する前に対向車を見て、曲がる直前には横断歩道を見る。

常に「次に何が来るか」を一つ先まで見る。

引取で大阪へ向かうときも、京都や滋賀の道路とは少し運転の意識を変え、車線と自転車の動きを早めに確認するようにしたいところです。

事故多発地点の情報を、安全運転の予備知識に

2025年の大阪府で最も人身事故が多かったのは、谷町4丁目交差点でした。

しかし大切なのは、1位から5位までの順位を覚えることではありません。

「ここでは矢印信号をしっかり見よう」「この交差点では左後方の自転車に注意しよう」「高架下では死角を確認しよう」と、事故データを実際の運転につなげることが重要です。

事故多発地点の情報を怖がるためではなく、安全運転につなげるための予備知識として活用していきましょう。

参考・出典

※本記事は、日本損害保険協会および大阪府警察が公開している2025年の交通事故関連情報を参考に、旭商会ブログでGoogleマイマップによる地図化、事故傾向の整理、地域比較、引取担当の視点から運転時の注意点を独自にまとめたものです。道路形状、交通規制、信号運用などは変更される場合があります。実際に通行する際は、現地の道路標識・信号・交通規制に従ってください。

(2026年11月4日作成 三浦 敏和)

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