滋賀県内の事故が多い交差点と運転時の注意ポイント
滋賀県内を車で走っていると、大津市や草津市のような市街地だけでなく、琵琶湖周辺の幹線道路や郊外の交差点など、地域によって道路の雰囲気が大きく変わります。
では、実際に交通事故が多く発生しているのは、どのような場所なのでしょうか。
一般社団法人 日本損害保険協会が公開している「全国交通事故多発交差点マップ」によると、2025年に滋賀県内で発生した交通事故2,782件のうち、交差点および交差点付近で発生した事故は1,569件でした。
割合にすると、滋賀県内の交通事故のおよそ56%が交差点やその周辺で発生していることになります。
今回は2025年の人身事故データをもとに、滋賀県で事故件数が多かった交差点を紹介します。
さらに旭商会ブログでは、単に順位を並べるだけではなく、6地点をGoogleマイマップで地図化し、滋賀県ではどんな道路環境で事故が起きているのか、引取で県内を走る立場からも見ていきます。
2025年 滋賀県の交通事故多発交差点
| 順位 | 交差点 | 人身事故件数 |
|---|---|---|
| 1位 | 打出浜交差点 | 8件 |
| 2位 | 野洲市野洲1219番地付近交差点 | 5件 |
| 2位 | 琵琶湖大橋東詰交差点 | 5件 |
| 4位 | 公立甲賀病院南交差点 | 4件 |
| 4位 | 金森町西交差点 | 4件 |
| 4位 | 野村中央交差点 | 4件 |
※一般社団法人 日本損害保険協会「全国交通事故多発交差点マップ(2025年データ準拠)」による。ここでいう事故件数は人身事故の件数です。同率順位があるため、今回は6交差点が掲載されています。
事故多発交差点6か所を地図で確認
今回上位に入った交差点は、大津市だけでなく、野洲市、守山市、甲賀市、草津市と、滋賀県内の複数地域に分かれています。
京都府編では上位地点が京都市内に集中していましたが、滋賀県では特定の都市部だけに集中せず、県内各地に事故多発地点が分散していることが特徴です。
位置関係が分かりやすいよう、6地点をGoogleマイマップにまとめました。
※地図上の位置は各交差点のおおよその場所を示しています。実際に通行する際は、現地の道路標識・信号・交通規制に従ってください。
ここからは、それぞれの交差点について、事故の起こり方や道路の特徴から、実際の運転で意識したいポイントを見ていきます。
1位 打出浜交差点|8件
2025年に滋賀県で最も人身事故が多かったのが、大津市の打出浜交差点です。
四差路の信号交差点で、主道路の車線数が多く、朝夕の通勤時間帯には自動車の渋滞が発生しています。自転車や歩行者も朝夕に多く通行します。
2025年には8件の人身事故が発生し、うち重傷事故が3件でした。
特に目立つのが追突事故で、8件中5件。さらに右折車と対向直進車との事故が3件発生しています。
交差点の南側には踏切があり、主道路に沿って線路も通っているため、車の動きだけでなく周囲の状況にも注意が必要です。
引取担当からアドバイス|信号より前の車を見る
打出浜交差点では、8件中5件が追突事故でした。
交通量が多く、踏切や信号によって前方車両が急に減速・停止する可能性があります。
引取で大津市内を走るときも、渋滞している場所では信号だけを見るのではなく、2台、3台先の車列がどう動いているかを見ることが大切です。
ここを通るときの注意ポイント
- 渋滞時でも十分な車間距離を取る
- 右折時は対向直進車との距離を慎重に確認する
- 右折先の歩行者や自転車まで確認する
- 踏切や信号による前方車両の急停止を意識する
2位 野洲市野洲1219番地付近交差点|5件
2位は、野洲市野洲1219番地付近の交差点です。
こちらは四差路ですが、信号機と横断歩道がなく、南北側の道路には一時停止規制があります。
カーブや勾配があり、さらに交差点付近の建物、外壁、植栽、橋の欄干などによって見通しが悪くなる場所があります。
2025年の人身事故は5件。そのうち4件が出会い頭事故で、残る1件も右折時の事故でした。
引取担当からアドバイス|見えない場所ほど「来る」と考える
この交差点は、打出浜とは事故の起こり方がまったく違います。
信号のない交差点や見通しの悪い場所では、「車が見えない=車が来ていない」と考えないことが重要です。
特に渋滞車両や建物の陰は死角になります。引取車両のように車高のある車でも見えない場所はありますので、一度止まり、少し前へ出て、もう一度確認するくらいの余裕を持ちたいところです。
ここを通るときの注意ポイント
- 一時停止では停止線の手前で確実に止まる
- 渋滞車両の陰から出てくる車に注意する
- 左右を一度だけでなく複数回確認する
- 見通しが悪い場所ではゆっくり進入する
2位 琵琶湖大橋東詰交差点|5件
同じく2位となったのが、守山市の琵琶湖大橋東詰交差点です。
琵琶湖大橋を東側へ渡った場所にある大きな四差路で、主道路・従道路ともに複数の車線と右折レーンがあります。
朝夕の通勤時間帯だけでなく、土日・休日にも渋滞が発生し、周辺にはコンビニや商業施設もあるため、さまざまな方向へ車が出入りします。
2025年には5件の人身事故が発生し、追突事故が2件、右折車と直進車の事故が1件、横断中の歩行者との事故も1件発生しています。
この交差点は、2022年、2023年、2024年にも事故多発交差点として掲載されており、継続して注意したい地点です。
引取担当からアドバイス|平日と休日では車の流れが違う
琵琶湖大橋周辺は、通勤・通学の車だけでなく、休日には買い物やレジャー目的の車も増えます。
普段通っている人と土地勘のない人が同じ交差点を利用するため、急な車線変更や迷いながら走る車がいる可能性も考えておきたいところです。
周囲の車が必ずしも自分と同じタイミングで動くとは限らないという意識を持つと、安全運転につながります。
ここを通るときの注意ポイント
- 休日の渋滞を見越して十分な車間距離を取る
- 右折時は対向直進車をしっかり確認する
- 横断歩道の歩行者や自転車を確認する
- 周辺施設へ出入りする車にも注意する
4位 公立甲賀病院南交差点|4件
4位の一つが、甲賀市の公立甲賀病院南交差点です。
四差路の信号交差点で、主道路の車線数が多く、勾配があります。交差点周辺には建物や植栽があり、商業施設への出入りもあります。
2025年には4件の人身事故が発生し、うち重傷事故が2件でした。
横断歩道上での事故も発生しており、右折時には対向車だけでなく、右折先を横断している歩行者や自転車まで確認する必要があります。
引取担当からアドバイス|右折できると思った瞬間が要注意
右折時は、どうしても対向車へ意識が集中します。
そして対向車が途切れて「今なら行ける」と判断した瞬間、今度は右折先の横断歩道を見る必要があります。
一つの危険を確認した直後に、次の危険がある。交差点ではこの意識が大切です。
ここを通るときの注意ポイント
- 右折先の横断歩道まで確認する
- 歩行者を見つけたら無理に先に曲がらない
- 周辺施設へ出入りする車に注意する
- 勾配による見え方の変化にも注意する
4位 金森町西交差点|4件
同じく4位は、守山市の金森町西交差点です。
主道路・従道路とも比較的車線数が多い四差路で、主道路には右折レーンがあります。
交通量は多いものの比較的スムーズに流れている交差点ですが、2025年には4件の人身事故が発生しました。
事故の内訳では、追突が2件、右折車と直進車の衝突が2件となっています。
引取担当からアドバイス|流れている道ほど速度感覚に注意
渋滞している道路では自然と速度を落としますが、交通がスムーズに流れている道路では、知らないうちに車間距離が短くなることがあります。
右折するときも、対向車との距離だけでなく相手の速度を見ることが大切です。
「まだ遠い」と感じても、相手が速度を出していれば想像以上に早く接近します。
ここを通るときの注意ポイント
- 流れが良くても車間距離を確保する
- 右折時は焦って対向車の前を横切らない
- 信号の変わり目に無理をしない
- 周辺施設への出入り車両にも注意する
4位 野村中央交差点|4件
もう一つの4位が、草津市の野村中央交差点です。
主道路は片側2車線と右折レーン、従道路にも右折レーンがあり、交差点の各方向には横断歩道があります。
朝夕の通勤時間帯には自動車が渋滞し、自転車や歩行者も増えます。また、交差点の角には商業施設などがあり、交通の流れが複雑になっています。
2025年には4件の人身事故が発生し、横断中の人対車両事故、追突、出会い頭、左折時の事故がそれぞれ1件発生しています。
引取担当からアドバイス|事故の種類がバラバラな場所ほど広く見る
野村中央交差点では、特定の一種類の事故に偏っていません。
こうした交差点では「追突だけ注意」「右折だけ注意」と考えるのではなく、歩行者、自転車、前車、横から来る車など、周囲を広く見る必要があります。
特に朝夕は交通量も増えるため、急がず一つずつ確認することが大切です。
ここを通るときの注意ポイント
- 左折時は自転車の巻き込みを確認する
- 朝夕は歩行者・自転車を特に意識する
- 商業施設から出てくる車に注意する
- 渋滞時でも周囲を確認してから交差点へ進入する
6地点を比べて分かった「滋賀県の事故多発地点」3つの特徴
今回の6地点を地図と事故内容の両方から見ると、滋賀県では次の3つが特徴として見えてきます。
① 事故多発地点が県内各地に分散している
大津市、野洲市、守山市、甲賀市、草津市と、上位地点は複数の市に分かれています。
市街地だけでなく、郊外道路や琵琶湖大橋周辺など、さまざまな道路環境で事故が発生しています。
② 「渋滞」と「見通しの悪さ」で事故タイプが変わる
打出浜では追突事故が多い一方、野洲市野洲1219番地付近では5件中4件が出会い頭事故でした。
同じ「事故多発地点」でも、道路環境によって注意すべき事故は大きく違います。
③ 平日だけでなく休日の交通にも注意
滋賀県では琵琶湖周辺を中心に、休日に交通量が増える道路があります。
買い物やレジャーなどで普段通らない車が増えると、急な進路変更や減速が起こる可能性もあります。
対策によって事故が減った交差点もあります
滋賀県編で、ランキング以上に注目したいのが事故件数が大きく減った交差点です。
滋賀県警では、2024年に事故多発交差点1位だった仰木口交差点を「交通事故レッドゾーン」に指定し、交通指導・取締りや交通監視、信号機の運用改善などを実施しました。
その結果、事故件数は2024年の5件から、2025年には0件に減少したとされています。
また、新浜町交差点は4件から2件、一里山四丁目交差点は4件から0件へ減少しています。
これは大切なポイントです。
「事故が多い交差点だからずっと危険」なのではなく、道路環境の改善や交通指導、そして一人ひとりの安全運転によって事故は減らせることが分かります。
滋賀県を走るときは「場所によって注意を変える」
今回の6地点を見ると、滋賀県では事故の起こり方が一つにまとまりません。
渋滞する市街地では追突に注意し、見通しの悪い交差点では出会い頭に注意する。琵琶湖周辺では休日の交通量にも注意する。
「どこでも同じ運転」ではなく、道路環境に合わせて注意するポイントを変える。
県内を走る機会の多い引取担当から見ても、これはとても大切なことです。
事故多発地点の情報を、安全運転の予備知識に
2025年の滋賀県で最も人身事故が多かったのは、大津市の打出浜交差点でした。
しかし大切なのは順位ではなく、それぞれの場所でどのような事故が起きていたのかを知ることです。
次にその場所を通るとき、少し車間距離を広げる、一時停止でもう一度左右を見る、右折先の横断歩道まで確認する。
事故多発地点の情報を「怖がるため」ではなく、安全運転のための予備知識として役立てていきましょう。
参考・出典
※本記事は、日本損害保険協会および滋賀県警察が公開している2025年の交通事故関連情報を参考に、旭商会ブログでGoogleマイマップによる地図化、事故傾向の整理、引取担当の視点から運転時の注意点を独自にまとめたものです。道路形状、交通規制、信号運用などは変更される場合があります。実際に通行する際は、現地の道路標識・信号・交通規制に従ってください。
(2026年10月26日公開、作成:三浦敏和)



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