部品を“再利用”すると、どれくらいCO₂削減できる?

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「リサイクル部品を使うと、環境にいいらしい」
そう聞いたことはあっても、実際どれくらいCO₂が減るのか、ピンとこない方も多いかもしれません。

今回は、旭商会が取り扱っている、自動車部品の再利用(リユース)や再生(リビルド)によって、どのくらいCO₂を削減できているのかを、データと一緒にわかりやすくご紹介します。

♻️ 1.「リサイクルパーツ」と「リビルドパーツ」とは?

まずは、旭商会で取り扱っている代表的な“再利用部品”をおさらいしましょう。

種類内容
リサイクルパーツ使える部品を取り外し、清掃・検査して再販売ドア・ライト・ミラー・エンジンなど
リビルドパーツ故障した部品を分解・交換・再組立して再生オルタネーター・スターター・コンプレッサーなど

どちらも、「新しくつくる」よりも「今あるものを生かす」ことで、製造に伴うCO₂排出を大幅に減らすことができます。

🌏 2. 部品を“再利用”すると、どれくらいCO₂が減るの?

日本自動車リサイクル促進センター(JARP)の調査や、
日本自動車工業会(JAMA)のLCA(ライフサイクル評価)によると、
自動車を1台新しく製造する際に排出されるCO₂は、およそ5〜8トンにもなります。

そのうち、部品の製造だけで全体の約20〜30%を占めるといわれています。
つまり、新品の部品を作るだけでもかなりのエネルギーとCO₂が必要なのです。

♻️ 部品を再利用すれば、CO₂排出を大幅カット!

そこで注目されているのが「リサイクル部品」や「リユース部品」。
すでにある部品を再利用することで、製造時のCO₂排出をほぼ回避できます。

日本自動車リサイクル部品協議会(JAPRA)が公表している
リサイクルパーツのCO₂削減数値(Ver.2006)」では、
実際の部品ごとの削減効果が明示されています。


⚙️ 部品別のCO₂削減効果(JAPRAデータより)

部品名新品製造時のCO₂排出量再利用した場合の削減量(目安)
ドア1枚約80 kg-CO₂約70 kg削減(約87%減)
オルタネーター約40 kg-CO₂約35 kg削減(約88%減)
エアコンコンプレッサー約55 kg-CO₂約45 kg削減(約82%減)
フロントバンパー約25 kg-CO₂約20 kg削減(約80%減)

※出典:日本自動車リサイクル部品協議会(JAPRA)
リサイクルパーツのCO₂削減数値 Ver.2006」より。
※数値は4ドアセダンタイプ(1800cc・2010年式相当)のモデルを基準に算出されています。

🚘 車1台での削減効果は?

もし車1台あたり10点のリユース部品を活用すれば――

合計で約400〜500 kgのCO₂を削減できる計算になります。

これは、杉の木約40本が1年間に吸収するCO₂量に相当します🌲

🧩 3. 旭商会での取り組み

旭商会では、解体時に「再利用できる部品」を一点一点丁寧に選別・検査しています。
再販できるものはリサイクルパーツとして再流通し、再生可能なものはリビルド工場へ

さらに、再利用できなかった鉄・アルミ・銅などの素材も、資源として再びリサイクルルートへ

この流れによって、廃車1台あたり約95%の部品・素材が再び社会の中で活躍しています。

🌿 4. お客様も「エコの主役」になれる

「廃車に出すだけで、そんな貢献ができるの?」 はい、できます。

旭商会に廃車をお任せいただくことは、単なる“処分”ではなく、再資源化への参加でもあります。

あなたの車の部品が、別の車を、そして未来の地球を支える――
そんなつながりが、私たちの仕事の原動力です。

📍 まとめ:リユースは“未来への橋渡し”

内容数値
車1台の製造時CO₂排出約5〜8トン(JARP/JAMA調査)
部品製造が占める割合約20〜30%
ドア1枚の削減量約70 kg-CO₂
10点の部品再利用約400〜500 kg-CO₂削減
出典JAPRA「リサイクルパーツのCO₂削減数値 Ver.2006」

🔍 参考・出典

(2025年11月7日公開、作成:三浦敏和)

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