ここまで暑くなると、人の体に負担がかかるだけでなく、車にも大きな負担がかかります。
夏の車トラブルというと、車内に置きっぱなしにしたスプレー缶やライターなどを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、注意したいのは車内の荷物だけではありません。
バッテリー、タイヤの空気圧、エアコン、冷却系、そして運転する人の集中力まで、夏の高温はいろいろなところに影響します。
今回は、気温40度近い夏に車で注意したいことを、車内・車両・運転者の3つの視点からわかりやすくご紹介します。
真夏の車内は短時間で危険な高温になります
炎天下に車を停めていると、車内温度は短時間で大きく上がります。
外の気温が高い日は、車内は想像以上に過酷な環境になります。ハンドル、ダッシュボード、シートベルトの金具などが熱くなり、触った瞬間にやけどしそうになることもあります。
特に、小さなお子様、高齢の方、ペットを車内に残すことは大変危険です。
「少しの時間だから大丈夫」と思っていても、エンジンを止めた車内は急激に暑くなります。短時間でも、人やペットを車内に残さないようにしましょう。
車内に置きっぱなしにすると危険なもの
夏の車内では、普段何気なく置いているものが危険につながることがあります。
高温の車内で注意したいもの
- ライター
- スプレー缶
- モバイルバッテリー
- スマートフォン・タブレット
- 炭酸飲料の缶・ペットボトル
- カセットボンベなどのガス容器
- アルコール消毒液
- 眼鏡・透明な吸盤・水の入ったペットボトル
スプレー缶やライターは、高温になることで破裂や引火の危険があります。
また、モバイルバッテリーやスマートフォンなどの電子機器も、高温の車内に放置すると、膨張・故障・発火につながるおそれがあります。
夏場は、車を降りる前に「危険なものを置きっぱなしにしていないか」を確認する習慣をつけておくと安心です。
バッテリーは夏にも弱ります
バッテリー上がりというと冬のイメージがあるかもしれませんが、実は夏も注意が必要です。
暑い時期はエアコンを強く使うため、バッテリーや発電系に負担がかかりやすくなります。また、高温そのものがバッテリー内部の劣化を進める原因になることもあります。
特に、年式の古い車や、しばらくバッテリーを交換していない車では、次のような症状に注意してください。
- エンジンのかかりが弱い
- アイドリングストップしなくなった
- ライトが暗く感じる
- アイドリング時に電装品の動きが不安定になる
- 過去に何度かバッテリー上がりを起こしている
「まだ動くから大丈夫」と思っていても、猛暑の日に急にエンジンがかからなくなることがあります。
バッテリーを長期間使用している場合は、夏本番や長距離運転の前に点検しておくと安心です。
タイヤの空気圧は高すぎても低すぎても危険です
夏の高温は、タイヤにも大きな負担をかけます。
気温や路面温度が高くなると、走行中のタイヤも熱を持ちやすくなります。タイヤの空気圧は、低すぎても高すぎても安全ではありません。
空気圧が不足していると、タイヤが大きくたわみ、内部に熱がこもりやすくなります。燃費の悪化や偏摩耗だけでなく、タイヤ内部の損傷やバースト(破裂)につながるおそれがあります。
一方で、空気圧が高すぎると、バーストの危険性が高くなります。
また、タイヤのひび割れや傷、劣化などの条件が重なっている場合は、過度に高い空気圧がタイヤへの負担を増やし、損傷やバーストにつながる危険性があります。
大切なのは、夏だからといって自己判断で空気圧を高くしたり低くしたりするのではなく、車両ごとに指定されている適正空気圧に保つことです。
夏に確認したいタイヤのポイント
- 空気圧が車両指定の適正値になっているか
- タイヤにひび割れや傷、ふくらみがないか
- 溝が十分に残っているか
- 片減りや異常な摩耗がないか
タイヤの空気圧は、見た目だけでは正確に判断できません。
運転席ドア付近などに表示されている車両指定値を確認し、基本的にはタイヤが冷えている状態で測定しましょう。
高速道路や長距離運転の前はもちろん、普段からガソリンスタンドや整備工場などで定期的に点検しておくことが大切です。
エアコン不調は体にも車にも負担です
真夏の運転で欠かせないのがエアコンです。
しかし、古い車では「冷えが弱い」「風は出るけれど冷たくない」「走っているときだけ冷える」といった症状が出ることがあります。
エアコンが効かない車での運転は、単に不快なだけではありません。車内温度が高いままだと、運転者の体力を奪い、集中力や判断力の低下につながることがあります。
また、エアコンの故障原因によっては、コンプレッサー、電動ファン、コンデンサー、配管、ガス漏れなど、修理費が高くなることもあります。
年式が古く、エアコン以外にも故障が増えてきている車の場合は、修理して乗り続けるか、廃車にするかを一度考えるタイミングかもしれません。
冷却水・オーバーヒートにも気をつけましょう
夏場はエンジンにも大きな熱負担がかかります。
冷却水が不足していたり、ラジエーター、ウォーターポンプ、サーモスタット、電動ファンなどに不具合があったりすると、オーバーヒートの原因になることがあります。
次のような症状がある場合は、無理に走り続けないようにしましょう。
- 水温計がいつもより高い
- 水温警告灯や異常を知らせる警告灯が点灯している
- ボンネット付近から甘いにおいや焦げたようなにおいがする
- エアコン使用時に水温が上がりやすい
- ボンネットから煙や湯気のようなものが出ている
オーバーヒートしたまま走ると、エンジンに大きなダメージを与えることがあります。
異常を感じたら安全な場所に停車し、無理に走行を続けないことが大切です。また、エンジンが高温になっているときにラジエーターキャップを開けると、熱い冷却水が噴き出す危険があるため、絶対にすぐ開けないでください。
暑さはドライバーの集中力にも影響します
夏の運転で忘れてはいけないのが、ドライバー自身の体調です。
車内が暑い、エアコンの効きが悪い、水分を取っていない、寝不足がある。こうした状態では、注意力や判断力が落ちやすくなります。
特に、長距離運転や渋滞中の運転では、知らないうちに疲れがたまり、反応が遅れることがあります。
夏の運転で気をつけたいこと
- 運転前や休憩時にこまめに水分補給をする
- 無理をせず、早めに休憩を取る
- 眠気やだるさ、頭痛、めまいを感じたら運転を続けない
- エアコンが効かない車で長時間運転しない
- 渋滞を想定して、早めに休憩場所を考えておく
- 睡眠不足や体調不良のときは無理に運転しない
「車がまだ走るかどうか」だけでなく、安全に運転できる環境かどうかも大切です。
夏の車トラブルを防ぐためのチェックリスト
猛暑の日が続く時期は、次のポイントを確認しておくと安心です。
夏の車チェックリスト
- 車内にスプレー缶・ライター・モバイルバッテリーを置いていないか
- エアコンはしっかり冷えるか
- バッテリーは弱っていないか
- タイヤの空気圧が車両指定の適正値になっているか
- タイヤにひび割れ・傷・ふくらみ・片減りがないか
- 冷却水が不足していないか
- 警告灯が点灯していないか
- 焦げくさいにおいや異音がないか
- 長距離運転前に休憩計画を立てているか
- 運転者の体調や睡眠に問題がないか
「この夏を乗り切れる気がしない車」は早めの相談がおすすめです
エアコンが効かない、バッテリーが弱い、タイヤが古い、故障が増えてきた。
こうした状態の車で真夏を迎えると、日々の運転がかなり注意が必要になります。
特に気温が40度近くまで上がる日があると、調子の悪い車に乗り続けることは、車にも運転者にも大きな負担になります。
「修理するほどではないけれど、このまま乗るのも不安」
「古くて下取りも難しそう」
「エアコンやタイヤ、バッテリーまで直すと費用がかかりそう」
そんなときは、廃車買取という選択肢もあります。
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まとめ|夏は車内・車両・運転者すべてに注意が必要です
気温が40度近くになる夏は、車内が高温になるだけでなく、バッテリー、タイヤ、エアコン、冷却系、そしてドライバーの集中力にも影響します。
スプレー缶やライターなどを車内に置かないことはもちろん、タイヤの空気圧を車両指定の適正値に保ち、バッテリーやエアコンの状態も確認しておきましょう。
また、暑さによって集中力や判断力が落ちることもあります。無理な運転は避け、こまめな休憩と水分補給を心がけることが大切です。
「この夏を乗り切れるか不安」
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(2026年7月23日公開、作成:三浦敏和)


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